2012年06月26日

事象・要因・誘導・判断・決断。そして結果。

僕は今の最寄駅からデスクのある早稲田大学へ向かう時に、主に朝9時の小田急永山駅発の多摩急行を利用します。
僕のデスクのある早稲田大学は西早稲田キャンパス内にあり、そこは地下鉄副都心線の西早稲田駅と直結しています。

自宅の最寄り駅は京王線と小田急線が並走しているのですが、時間的には京王線で新宿まで出て地下鉄丸ノ内線に乗り換え、新宿三丁目で副都心線に乗り換えるのが早いのですが、それは京王永山駅と新宿駅間を約30分で輸送する特急電車を使うからで、残念ながら朝9時永山発では混雑緩和のためか新宿に向かう特急電車が走ってなく、急行のため時間も多めにかかります。
さらに多くの人が乗り合わせるため座れることはまずありません。

一方で小田急線は、通常だと新百合ヶ丘駅と代々木上原駅で乗り換えなければいけないのですが、小田急永山駅からすべて直結して新宿線に連結する多摩急行という急行電車があります。
これに乗ると副都心線に乗り換える明治神宮前/原宿駅まで乗り換えることなく行くことができます。
さらに運が良ければ小田急永山駅で乗り込んだ時に座ることができ、座れなくとも道中は京王線ほどに込み合うことがありません。
そのため僕は小田急線を利用しています。
車両は、明治神宮前/原宿駅で乗り換えるのに便利な前から2両目の列車に乗り込みます。

また運よく座れたとしても、小田急永山駅へ入ってくる列車の空いている座席は1〜2席のため、電車到着の10分前には駅に向かいなるべく列の先頭で列車を待つようにしています。

今朝もそのようにして9時10分前にはホームに着き、一番前で列車を待っていました。
するとしばらくして小学生の集団がやってきて、僕の乗り込む2両目付近で止まりました。
小学生たちはわいわい騒ぎながら、引率の教師によって3班に分けられ、進行方向の1つ目から3つ目のドアの列にそれぞれ分かれて並ばされました。

ちなみに僕が立っていたのは前から3つ目のドアです。

引率の教師は「他のお客さんもいるのだから車内では静かにしてしゃべらないこと!」と注意していましたが、まず無理な話だろうな、と思いながら僕は電車を待っていました。

やがて電車が来て乗り込んだのですが、残念ながらこの日は空いている席はありません。

前述のように車両前方は小学生たちが乗り込んできていますので、僕の足は自然と車両後部のほうに向かい、適当なところで網棚に荷物を乗せ、目の前の吊革につかまりました。

ところが入った時から、車内に異様な臭気を感じていました。
周囲を見渡すと、その臭気の原因となっている男性が、車両の一番後部の優先席にうなだれて座っているのが目に入りました。
身なりも一目でわかるくらいにボロボロな、いわゆるホームレスの方です。

僕が立っていたところからは10メートル程度離れていたと思うのですが、数秒間我慢をしてみたものの僕は臭覚が鋭い方なので耐えられなくなり、場所を移動することにしました。

しかし車両前方に向かうと小学生の集団がいますので、その臭気を放つ男性の前を通って次の車両へと移動しました。

列車間はドアで密閉されますので、当然ながら隣の車両に移れば臭いは届きません。

隣の車両も比較的すいてはいましたが席は空いてはいませんので、適当なところで網棚に荷物を置き、吊革につかまります。
この時、なんとなくですが、サラリーマン風の男性の前に立ちました。

吊革につかまりながら本を読んでいたのですが、僕の前に座っているその男性の、僕から見て左側にはやはりサラリーマン風の男性、右側には若い女性が座っていました。
僕はその時に頭の片隅で、この左側の男性はかなり先まで乗っているだろうが、女性のほうはどこか途中で降りるのではないだろうか。右にずれて女性の目の前に立っていれば、彼女が降りる時に今度は自分が座ることができるのではないか、と感じ、位置を移ろうかどうしようか迷いました。

列車は都心に近付けば近付くほど人が乗り込んできますので、後になると身動きはできなくなり、僕の前に座っている人が降りない限り僕は座ることはできなくなるということはわかっています。
もし座席右側の女性の前の吊り革に僕より後に来た人が立ち、その女性が途中で降りて、僕より後に乗り込んだ人が運よく座れるということもあるわけです。
その時には「あぁ、立つ位置を失敗したな」と思うのですが、そもそも座席に座っている人たちがどこで降りるかなどはわからないもので、基本的には直感と運でもあるわけです。

最終的に今朝の僕は「自分が最初に『ここ』と決めたのだから動かない。」「隣が先に降りたらその時はその時。運がなかったと諦める。」と思いそのまま立って本を読んでいました。

やがて列車が駅で止まる度に乗客が乗り込み、僕の両隣の吊り皮も埋まっていきます。

すると、比較的早い段階の駅で、なんと僕の前の人が下車したため僕は座ることができました。
その後僕が降りる明治神宮前/原宿駅まで座席の両隣の人は降りることはありませんでした。

この出来事は、たまたま運がよかっただけ、なのでしょうか。
これは偶然なのか、それとも必然なのか。

今日僕が座った車両は、普段は乗りこまない車両なのですが、何か導かれるようにして移動させられ、なんとなく空いている場所に立った。目の前に座る人たちを見て、隣のほうが早めに降りそうだから隣に移ろうかと考えたけど、なんだか馬鹿らしくなり大した距離でもないのだから立っていればいいだけのこと、とその場に留まった。
結果としてかなりの距離を座って移動することができた。

どうでもよくて、本当に些細なことなのですが、でもこの小さな出来事が、僕には偶然では済まされない何か意味を含んでいるような気がしてならないのです。

事象・要因・誘導・判断・決断。そして結果。

人生にも似ているな、と感じた、今朝の出来事でした。
posted by Coyama at 20:56| どうでもいいこと