2012年05月10日

ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレート

日本人の多くが『デンマーク』と聞いて思い浮かぶもののひとつに陶磁器「ロイヤルコペンハーゲン(ROYAL COPENHAGEN)」があります。
中でも毎年クリスマスに発売されている有名なイヤープレートは人気も高く、「あたしの生まれた年のお皿が欲しいわ♪」と望まれる方も多いと思います。
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△ イヤープレート

僕も自分の生まれ年のイヤープレートを持っているのですが、実はこのイヤープレート、2種類あるというのは御存知でしょうか?
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△ 1976年のイヤープレート

このイヤープレートですが、デンマークでは「ROYAL COPENHAGEN」社と「B&G(BING & GRONDAHL)」社という2つの陶磁器会社が毎年それぞれのイヤープレートを販売していました。

そもそもこのイヤープレートを始めたのは「B&G」社が先で、その人気を見て「ROYAL COPENHAGEN」社は後からそのアイデアを真似ました。
こう書くと「ROYAL COPENHAGEN」社が悪者のように思われそうですが、実はお互い様で、「B&G」社が「ROYAL COPENHAGEN」社に匹敵するまでの技術を持ち得たのは、設立当時に多額の金銭を使い「ROYAL COPENHAGEN」社から腕のいい職人をごっそり引き抜いたからなのです。
そのようなこもとあり、この2社は常にライバル関係にありました。

しかしそのような骨肉の争いも国際化の波には勝てず、国外シェアをいち早く獲得した「ROYAL COPENHAGEN」社が1987年に「B&G」社を買収し、積年の戦いに幕を下ろしました。

合併後「B&G」社の多くの人気商品が「ROYAL COPENHAGEN」社のブランドになる中で、国の内外を問わず特に人気の高い商品であったこのイヤープレートだけは「ROYAL COPENHAGEN」一社に統合されることはなく、「ROYAL COPENHAGEN」社の製品と、「ROYAL COPENHAGEN」社の「B&G」ブランドの製品として、今でも毎年2種類発売されています。
それらはプレート裏面の刻印で知ることが出来ます。
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△ これが「ROYAL COPENHAGEN」社製

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△ こっちが「B&G」社製

ちなみに「ROYAL COPENHAGEN」の社印である王冠の下の3本の青い波線。
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これはデンマークを分断する3つの海峡を表しています。
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△デンマークの3海峡
 
そのようなことで、もしみなさんがこの「イヤープレート」を求めるのであれば、「ROYAL COPENHAGEN」社だけではなく「B&G」社のものと2種類揃えることをオススメします。

しかし、実は「イヤープレート」は『クリスマスプレート』だけではなく、もうひとつの「イヤープレート」が毎年発売されています。
それは『マザーズデイプレート』。つまり母の日のお皿、です。
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△ 1976年の母の日のお皿

クリスマスプレートよりはひとまわり小さく、表面に「Mors Dag(母の日)」と書かれています。
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△ たまに僕はこのお皿たちでご飯を食べています(嘘)
 
この「母の日のお皿」も、「ROYAL COPENHAGEN」社と「B&G」社の2社が毎年販売をしており、統合された現在でもなお2種類のものが毎年発売されています。

もうすぐ「母の日」です。みなさまもお母様へのプレゼントにこの「母の日のお皿」など選ばれてみてはいかがでしょうか。

ちなみに「父の日のお皿」は発売してなく、今後も発売予定はないそうです。
悲しいね、父さん。
posted by Coyama at 18:55| デンマークのこと