2012年04月19日

おかしな世の中 ーやがて我が身ー

ある日、大学でエレベーターに乗った時のこと。

そのエレベーター内には僕の他に高齢の男性の方1人と男子学生さんたち数人が乗ってきました。

やがて途中の階でエレベーターが停止し、その高齢の男性が降りて扉が閉まり、再び上昇しだしたエレベーターの中で、学生さんの1人がこう言いました。

「あのじいさん、すごい臭くね?」

するとすかさずその仲間たちがこう返します。

「あぁ、加齢臭ってやつでしょ。あのじいさんいつもだよね。」
「っていうかマジ耐えられないよね。」

年をとれば誰だって肌にシワが増える。髪は薄くなったり白くなる。腰は曲がってくる。そして身体が衰え細胞が死滅していくことで加齢臭と呼ばれる独特の臭気を発するようになると言われています。
臭わない糞尿がないように、加齢臭も自然の摂理です。

臭い、耐えられないといったその若者たちも、いずれはそうなります。
そしてそうなった時に、彼らが言ったことと同じことを、自分が若者から言われるようになる。因果応報というやつですね。

映画「ロッキー」シリーズは世界でも有名な映画ですので知っている人は多いと思います。
全6作あるのですが、僕はその中でも特に6作目の「ロッキー・ザ・ファイナル」が好きです。

もちろん評価の高い第1作や第2作も好きですが、第6作はあまり評価は高くないものの僕は好き。
ただし第6作単体が好きなのではなく、前1〜5作を引き継いでの集大成の第6作が好きなのです。
とにかく唸りたくなるようなシーンがたくさん出てきます。

そんな第6作の映画の後半での現役チャンピョンと老いたロッキーとの試合のシーン。
試合開始のゴングの前に、チャンピョンがロッキーにこう吐き捨てます。
「この老いぼれめ!」

それに対し、ロッキーはこう答えるのです。
「お前もいずれこうなる。」

そして1ラウンド持ったら十分だと言われていた前評判を覆し、フルラウンドを戦い抜いた試合が終わった後、満身創痍のチャンピョンに対して彼のセコンドがこう言うのです。
「本物のパンチをもらったな!」と。

あのエレベーターの中にいた学生さんたちにも、その目を開かせてくれるような、そんなロッキーのような先生や先輩たちが日本にもっと増える事を、ただただ祈るばかりです。
posted by Coyama at 20:05| 思ったこと・感じたこと