2012年04月03日

日本人の4タイプ

デンマークにいた頃に出会った日本人を見ていて、そこに4つのパターンがあることに気がつきました。
以来海外や国内のいろんなところでいろんな日本人たちと会ってきたのですが、この4パターンは常にどんな場所においても同じように分けられるな、と感じています。

あくまで個人的な感覚ですのでそれが万人にとって正しいとは思っていませんが、僕は自身の考え方の参考にしています。

その4タイプは、デンマークの例で言うと次のようなものです。

A.デンマークが大好きで、憧れて、期待や希望を抱いてデンマークへやってきた日本人
B.自身のフィールドの延長(会社や所属機関からの派遣や交換留学など)でデンマークへやってきた日本人
C.人生の成り行きでたまたまデンマークにやってきた日本人
D.建築や音楽や美術などの芸術家(の卵)

Dタイプはちょっと他とは区分けが異なるためここでは詳しく触れないでおきますが、この4タイプは意外とデンマークだけでなくどこでも当てはまる分け方のように感じています。

そしてどんな場所においても僕が親しくさせていただいている方にはCタイプの人が多く、それ以外のタイプの人とはあまり付き合いが続きません。

それは、まずAタイプの人たちは“長続きをしない”という特徴を持っているからです。
デンマークのことに限らず、様々な面での関わりがAタイプの人を見ていると、大抵その情熱というのは持っても2年、多くは1年で失われていきます。ちょうど一年間を通してやってみるとその様子が把握でき、興味が薄れるのかもしれません。
あれだけ熱く語っていたのに、しばらくすると別のものに興味や関心が移っているという人が、僕が出会った中ではほとんどでした。

もちろんそれは若いうちはいろんなものに興味を持って、その中からやがて本当に自身が打ち込めるものを見つける、という過程にあるという可能性もありますので、Aタイプの人が悪いと言うわけではありません。
僕が言いたいのは、Aタイプの人はけっこう割合が多くて、そこからわかるのは、人間の興味なんて所詮1〜2年がいいところだ、ということです。
だからまちづくり活動などでも同じようなことが言えて、最初の頃はそこに集まった人たちは盛り上がるものの、1年2年と経っていくとその興味はほとんど失われ、活動が下火になっていく。
東日本大震災で被災された地域への支援も同じことが言えて、当初あれだけ多くの人たちから集まっていた支援の目も、1年が経った今の時期には徐々に失われていっている様が見て取れているのではないかと思います。
使命に燃えてボランティアで現地に赴き、「また絶対に来ますから!」と言ってそれっきりになってしまう人々は、意外と多いのではないでしょうか。

Bタイプの人たちは、自分の力でそこへたどり着いていると本人は思っているのですが、実際には誰かに敷いてもらったレールの上を走っているだけで、終点がそこにはなく、レールはさらにどこかへ続いていくので、その場所のことはいる時だけでその後定着はしていきません。
まちづくり活動などに参加する学生さんたちもこのBタイプと言えると思います。サークルやゼミで関わったからそこにいたけど、学年が変わったり卒業したら疎遠になる。
東日本大震災の被災した地域などに仕事などで出向している人たちもこのBタイプで、被災した地域のためとはいいながらも根っこは別の場所にあるので、いずれは去っていくと本人も潜在意識の中で持っている。なので“その地域のために”と言うことに対して与えられたことはそつなくこなすものの、地域や住民のためにという部分ではどこか本気になれないのです。

Cタイプと言うのはある意味でAタイプやBタイプから派生した人たちで、最初は興味や憧れからその地に入ったものの、なんだかんだでそこに居付いてしまった。会社や所属機関の派遣でその地に赴いたものの、すっかり根が移ってしまい、会社や所属機関辞めてまでその地に居付いてしまった、とかというのもCタイプになるかと思います。
またデンマークで言えば結婚した相手がたまたまデンマーク人で相手の故郷であるデンマークに住むことになった、などという人もCタイプ。海がある茅ヶ崎だったり山がある小諸だったり、なにかのきっかけで訪れたその土地の環境がすっかり気に入って家まで購入してしまい住み着いてしまうというのもCタイプ。
またその土地で生まれたり育ってその土地に住み続けている人たちもCタイプな訳です。

そしてその地域やコミュニティを作っていくのは、結局Cタイプの人間なんだろうな、と僕は思っています。
AタイプやBタイプの人たちはその時の1〜2年だけで、いずれ別のところに拠点や関心が移っていくので、あまり宛にはならない。また都市コンサルタントやまちづくり専門家だと称している人にもこのAタイプやBタイプが結構多く、それぞれの地域の都市計画や地域活動の失敗事例や成功事例は、それを中心になって進めた人たちがA・BタイプかCタイプかの違いにあると僕は感じています。

このそれぞれのタイプは、2年3年と見ていなくても、だいたい最初に会った時のその人の持つ雰囲気や話し方でわかるものです。

ちなみにDタイプは、このA〜Cのどのタイプにも当てはまらず、もともと本人の興味や意思で動いている人たちなので、その場で続く人は続くし続かない人たちは続かないわけですが、いずれにしても本人の興味は自身の興味の追求なので、それはもうどうぞご勝手に、と放っておいてあげたほうが本人のためでもありその地域のためでもあるのではないかと、僕は今まで見てきた中で感じています。

そんなA〜Dの4つのタイプのどれがいいとも悪いと言うわけでもなく、ただ結構この区分けはどこにいても当てはまるので、その場所で何かを考え進めていく時にはそれぞれのタイプの人たちを見極めて、うまく組み合わせて考えていく。Aタイプの人の一瞬の熱意に期待は寄せない、Bタイプの人たちは会社や所属機関の辞令一つでいなくなる。本当にそこで何かを行っていくのであれば、中心となるのはCタイプ。

東日本大震災の復興支援などでも、結構AタイプやBタイプの人たちを見かけます。それが悪いと言うことではなくて、その中から3年後5年後10年後にCタイプに転向しているような、そんな人たちが少しでも多くいてくれると復興も早いだろうな、と個人的には感じているのと、東日本大震災に関してだけでなく、様々な場面でそういった転向を行うにはどのような工夫をするといいのだろうかと、僕は常日頃考えているのです。
posted by Coyama at 12:56| 思ったこと・感じたこと