2012年02月13日

オットーさんのスキヤキ

先日も書いた世界に知られる日本の名曲「上を向いて歩こう(洋曲名「SUKIYAKI」)」。
http://faelles-design.sblo.jp/article/53543351.html

この曲は1961年に日本で発売されて瞬く間に大ヒットを記録し、その2年後の1963年には全米で日本語原曲のままミリオンセラーを記録してしまいました。

しかし実は全米で発売される前年の1962年に、すでにこの「SUKIYAKI」はイギリスのケニー・ボール楽団によってカバーされ、全英トップテン入りをはたすなど、ヨーロッパでは話題になっていました。
ただしこの時の「SUKIYAKI」には歌詞はなく、メロディだけのインストゥルメンタルでした。

その後このケニー・ボール楽団の「SUKIYAKI」がアメリカで演奏され、その原曲である坂本九さんによる日本語原曲に注目が集まり、ラジオから広まって、やがて唯一の日本語曲のゴールドディスクとして日本とアメリカの歴史に残っただけではなく、世界中に広まり世界で愛される曲になったわけです。

そんなオリジナルの「SUKIYAKI」か、ケニー・ボール楽団の「SUKIYAKI」か、どちらから影響を受けたのかはわかりませんが、全米で「SUKIYAKI」が発売された1963年と同じ年に、なんとデンマークでもデンマーク語バージョンの 「SUKIYAKI」が発売されています。

デンマーク語バージョンの「SUKIYAKI」は、デンマークでも有名な歌手であり俳優でもあるOtto Brandenburg(オットー・ブランデンブァーグ)さんによってカバーされました。

1934年に生まれ2007年に亡くなられたオットーさんは、1957年にBent Werther、Poul Rudi、John Mogensenの4人グループ「Four Jacks」としてデビューをしました。しかし翌1958年にはソロ活動を開始します。

そして1960年に「To Lys På Et Bord(テーブルを照らすふたつの灯り)」でその年のデンマークの音楽賞 "Dansk Melodi Grand prix" の大賞を受賞し、一躍その名をデンマーク全土に知られようになりました。
http://www.youtube.com/watch?v=NALuYQEbBpA

その後、オットーさんは数々の音楽を世に送り出しながら、音楽だけではなく俳優としても活躍。多くの映画やテレビドラマに出演し、デンマークを代表するアーティストとして活躍をしました。

そんなオットーさんが、1963年に全米で「SUKIYAKI」が大ヒットを記録したのと同じ年に、デンマーク語バージョンの「SUKIYAKI」を発売しているのです。

聞いてみたいですか?
オットーさんによるデンマーク語の「SUKIYAKI」はここで聴くことが出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=bW2a9sbcgHY

オットーさんがどのような経緯でこのカバーに辿り着いたのかはわかりませんが、こうしてデンマーク語でもカバーされてしまう世界の「SUKIYAKI」。
それだけこの日本の曲には、世界中の人々から共感を得られる何かを宿しているのだと思います。
posted by Coyama at 22:58| デンマークのこと