2012年02月03日

のどの熱さ

現在長野県の小諸市に向かっています。徐々に外気の影響で車内が寒くなってきています。現地ではどんな予想もできないことが待ち受けているのでしょうか。今から楽しみです。

そんな車中から外の暗闇を眺めていて、ふと思い出したことを書いておきたいと思います。

以前大学で講師をされていた知り合いの方が、学生に懇願されて論文用に貸した貴重な資料が論文提出後も戻ってこない、と嘆いていたのを聞いたことがあります。
ご本人は学生のためにと好意で信頼して行ったことなのですが、学生にとっては困った時には泣きつくが、事が解決するとそれで終わり。事後報告やお礼をする人はあまりいません。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」というやつですね。

学生は卒業論文を書くまでは必死なのですが、それが終わると後は卒業だけ。すぐに就職が始まるからその間に卒業旅行にでも出かけようなどと考えて、そちらに関心がいってしまいお礼や報告をせず、気がつくと仕事が始まっていて時間に追われるようになり、過去の恩義などは完全に忘れてしまう。

その話を聞いて以来、僕は極力お世話になった方々には事後報告やお礼をするようにし、繋がりを持ち続けられるようにしよう、と心がけています。

それに僕もこれまで、デンマークについて知りたいと問い合わせてきたかなりの数の若者にいろいろとアドバイスをしてきていますが、その後の事を報告してくる人はほとんどいませんので、「あの子はその後どうしたのだろう?」と心配する側の気持ちもよくわかるからです。
人間って本当に勝手な生き物で、その時は困りごとを助けてもらった恩に対して心から感謝をするのに、時が経つとその気持ちを忘れてしまうんですよね。

今の時代、mixiやFacebookなどのソーシャルネットワーク(SNS)の出現によって、疎遠になるというものの概念が少し変わってきたとは思いますが、やはりそれでもSNSではない人と人との交流や繋がり方も大事なことだと感じています。

僕は海外に行くと、極力お世話になった日本に住む方々に絵はがきを送るようにしています。
どんなに距離があろうとメールやSNSで連絡が取れる今の時代に、切手代を支払い、しかも手書きの文章を書く時間や手間を惜しまずにそれを行うのは、以前にこんなことを聞いたからです。

「絵はがきをいただくと、あぁこの人はこんな旅行先でも自分のことを考えてくれたんだと思って、それだけで嬉しくなる。」

ソーシャルネットワークのような繋がりも、もちろん貴重なものだと思います。それまで疎遠になっていた人たちと繋がることができ、互いに元気でいる事を確認できるツールにもなる。僕も大変重宝しています。

ただやっぱり、人と人との繋がりってそれだけじゃないよなぁ、と僕は思っています。

こんなことを書いたのは、実は以前とてもお世話になり困っていた時に助けていただいた事のある方に、この6年くらい連絡をしていないからです。僕のことはきっと頭の片隅では気にかけてくださっているのだと思いますし、そのためには数年に1度でも挨拶程度の連絡をするとよいのですが、しようしようと思いながら気がつくとしないまま6年が経ってしまっているんですよね。

喪中で年賀状も書けなかったというのも、それも僕にとって都合のいいだけの言い訳。連絡をしない理由にはなりません。

そうですね、こんなことを書いている暇があったら、その方へメールの1本でも書いて送りたいと思います。家に帰ったら、さっそくメールを書こうと思います。
posted by Coyama at 22:34| どうでもいいこと